2011/5/1 伊勢〜鳥羽〜志摩
〜雨の中、鳥羽水族館で様々な生き物に触れミキモト真珠島へ。ワインと伊勢の幸を味わった後、星空の果てには土星が輝く。〜


朝ごはん

目が覚めると、外は雨。小降りにはなっているが、結構降ったようだ。今日は5/1、伊勢神宮内宮では朔日の行事があり、朝も暗いうちからたくさんの人が集まっているらしい。雨の中、大変だったかもね。さて、1階のレストランで朝ごはん。ここに伊勢らしく、伊勢うどんがついている。まずはリンゴ酢で、今日のパワーを充填だ。店に漂う前日の焼き肉のにおいが若干気にはなるが、和食のセットを美味しくいただきました。部屋に戻って準備をし、ホテルをチェックアウト。雨はどうやら上がったようだ。今日は内宮に行こうとも思っていたが、まだ雨は降るかもしれない。


ということでので今日は鳥羽へ行き、水族館を楽しみましょうか。伊勢市駅で鳥羽駅までの特急券をゲット。この辺りは距離が近くても電車の本数が少ないので、どうしても特急に乗る機会も多くなる。まわりゃんせで乗り放題になるのはありがたいな。10分ちょっとで鳥羽駅に到着し、まずは荷物をロッカーに預ける。キャリーバッグが2個あるので大きいロッカーが必要なのだが、ちょうどいいタイミングで一つあいた。その後すぐに別の人が探しに来ていたので、まさにグッドタイミング。身軽になったし、鳥羽水族館まではバスも出ているが歩いて10分ほど、海岸線をぶらぶら歩きながら行きましょう。水族館に向かう道は片側2車線あるのだが、1車線は車の行列。これは水族館の駐車場待ち?今日は雨予報なので、水族館に来る人が多いのかもね。10時過ぎに水族館に到着。ここは昭和30年にオープンしたらしいので、きっと子供の頃に来たことあるんだろうな。ここもまわりゃんせでそのまま入れるのでお得。中に入ると、まずは大きな水槽が。ここではカラフルな熱帯の魚たちがゆったりと泳いでいる。大きな亀やナポレオンフィッシュなどもいて、ここでまずは気分が盛り上がる。このあとはそれぞれのブースを自由に見ていくスタイルで、まずは「コーラルリーフダイビング」。ここはやっぱりカクレクマノミのニモやナンヨウハギのドリーが大人気。子供たちも大喜びだ。


鳥羽水族館


まずは大水槽


きれいな魚がいっぱい


ドリーがいる


ニモがいる


きれいな水槽


続いては「古代の海」。ここはカブトガニやオオムガイなど、生きている化石と呼ばれる生き物がいる。深海の生き物が多いのか、全体的に水槽が少し暗い。動きもそれほど素早くないぞ。巨大なアンモナイトの化石もあり、少し神秘的な雰囲気。


ホホジロザメ


カブトガニ


チョウザメ


その隣は「海獣の王国」、アシカやアザラシ、トドなどがいる。大きな体で泳ぐ姿や、寝そべっている姿がかわいいな。その隣ではアシカショーが行われているが、もうすぐ終わりそうな感じ。なのでショーが終わる前に、3階のゴマフアザラシの赤ちゃんを見る。生後1ヶ月半くらいなのだが、もうしっかりと泳いでいる。時折見せるくりっとした目が実にかわいらしい。ここ3階は一部屋根のないところもあり、ちょっと雨が降ってきたかな。


海辺の海獣たち


ゴマフアザラシの赤ちゃん


こっちを見てる


続いては「森の水辺」へ。中に入るとちょっとむっとした空気で、カメやヘビ、カエルなど、は虫類や両生類がたくさん展示されている。苦手な人にはきついコーナーかな。カエルのコーナーにはいろんな色や形のカエルがいて、特にヤドクガエルが赤や黄色、緑や青などなんとも毒々しい色をしている。いかにも毒がありそうな色だね。あとは丸かったり平べったかったり、緑だったり茶色だったり、世界にはいろんなカエルがいるということでなかなかおもしろい。ほとんど動かないグリーンイグアナも、なんとも興味深い。


ホシガメ


ヤドクガエル


ニューギニアオオアマガエル


サビトマトガエル


ミツヅノコノハガエル


グリーンイグアナ


次は「日本の川」。さっきと同じように水辺なのだが、こちらは清流のイメージでやっぱり日本、さわやかで何か懐かしい感じがする。ヤマメやイワナがいるような、こんな清流は田舎の方に行かないとなかなか出会えないけどね・・・つがいのオシドリや背中に卵を抱えたタガメなどもいました。


ヤマメ((C)鳥羽水族館)


オシドリ


タガメ


2Fに戻ると外が賑やかだ。出てみるとここは「水の回廊」という場所で、ちょうど巨大なセイウチのショーが行われていた。飼育員の方について歩いているのだが、全身を使って動き出すと意外と早い。近くに来ると体に触ることが出来るのだが、ちょっと堅めのゴムのような感じだ。このエリアには他にもペンギンやカワウソ、ビーバーなどがいる。まだ小さいのもいてかわいいな。


ビーバー一家


巨大セイウチ


黄昏れているペンギン


続いては「人魚の海」へ。人魚伝説のモデルとも言われるジュゴン、人間よりもはるかに巨大な生き物が大きな水槽の中でゆったりと泳いでいる。アオウミガメとのコラボが実に優雅でいい感じだ。次は「極地の海」へ。ここでの人気はやっぱりラッコかな。二匹並んで泳ぐ姿がいい感じ。近くにはイロワケイルカという黒と白のイルカがいて、これはまさに海のパンダだな。


アオウミガメとジュゴン


ラッコ


イロワケイルカ


さて、そろそろ終わりが近づいて来たぞ。「ジャングルワールド」に入ると、最初にまず眼に入ったのはカピバラ。最近人気の動物だが、この憎めない表情とのんびりした様子が癒されますね。あとはピラニア、巨大なマナティーやピラルクなど、アマゾンにいそうな動物がいろいろといる。


カピバラ


ピラニア


マナティー


そして最後は「伊勢志摩の海」、一番の人気者はスナメリだ。思ったよりもスリムな体をしている。のっぺりとした体に離れた眼、笑っているような大きな口などこれも癒し系だね。カメラが気になるのか、一眼レフなど大きなカメラを持っている人の前には何度も寄ってくる。こんな姿も人懐こい感じでいいですね。あとはタカアシガニやホウボウ、メバルやヒラメなど、伊勢志摩の美味しそうな魚が展示されている。これにて水族館を一周しました。見応えがあって、楽しかったです。


スナメリ((C)鳥羽水族館)


カメラにポーズ


大人気


コブシメ


マツカサウオ


タカアシガニ


伊勢志摩の魚たち


悪い顔のホウボウ


砂に潜る


さて、お腹が空いたぞ。水族館内にあるレストラン「花さんご」へと行きましょう。ここは大水槽の目の前にあるので、熱帯魚を見ながら少し待つ。しばらくして、順番が来たぞ。水族館の中なのでそんなに種類はないが、ここはエビフライカレーとシラス丼を頂きましょうか。


キャラクター


エビフライカレー


シラス丼


お土産屋さんで少し買い物をして、そろそろいきましょうか。外に出ると、結構雨が降っている。もともとは二見浦に行こうと思っていたが、この雨だとちょっときついなあ。おまけに乗ろうとしていたCANバスという周遊バスがなぜか今日はこの水族館前から出ていないので、予定変更。すぐ近くにあるミキモト真珠島へと行きましょう。ここもまわりゃんせでフリーパス。中に入ると、ちょうど14時からの海女さんの実演が始まるところ。3人の海女さんが船から次々と海に飛び込み、潜って貝を取ってくる。まあここは100%ショーだからこんな感じだが、実際の漁は危険を伴う厳しい仕事だろうな。でも海女さんは70才超えてもやっている人もいるらしく、まさに経験。


ミキモト真珠島


島の中


御木本幸吉像


海女の実演


海に潜る


取ったどー


真珠博物館に入り、昔のアクセサリーや真珠で出来た夢殿、五重塔などを見る。順路に従って行くと、真珠が出来る様子や、ネックレスなどへの加工技術などを見ることができる。これがアコヤ貝から自然に出来ているなんてなんとも不思議だ。世界でもいろんなところで真珠は取れるらしいが、たいていは男性の仕事。女性が海女として活躍しているのは世界的にも珍しいらしい。勉強になりました。ショップで買い物をして、そろそろ行きますか。


真珠の夢殿


真珠の五重塔


真珠の鐘


アコヤガイ


いろんな色がある


アクセサリーができるまで



志摩神明駅


雨は変わらずしっかり降っている。今日内宮に行かなくて良かった・・・鳥羽駅に到着し、ここから普通列車で志摩神明へ。約40分ほどで到着だが、普通列車しかとまらない無人駅。鵜方と賢島という特急停車駅に挟まれた駅だ。今日のホテルは「美食の隠れ家 プロヴァンス」なんとも魅力的な名前だ。駅のすぐ目の前にあり、早速チェックイン。ホテルのフロントにはハーブの香りが感じられた。ここは礼文で泊まったコリンシアンのような感じかな。部屋に入ると、広くてゆったりしている。白いシーツが気持ちよさそうだ。少し休憩して、まずは温泉。隣の建物にある温泉はゆったりした湯船が気持ちいい。露天風呂は2つあるが、これは一人用。ふう、さっぱりした。


さて、夜ごはん。18時になり、1階のレストランへと行くと、テーブルにはたくさんのご馳走が並んでいた。お刺身や伊勢海老、タジン鍋など並んでいて、楽しみだな。今日はワインを頂きたいが、ここはプロヴァンス風と言うことでロゼワインを頂きましょうか。すっきりとしたワインで乾杯し、まずはローストビーフやホタルイカのオードブル、伊勢海老の姿盛り、地魚のお造りをゆっくりいただく。どれも新鮮で、ワインともよく合っておいしいです。それにしてもこういう場所でも、浴衣姿で来られるのが日本の温泉宿のいいところ。


オードブル・姿盛り・お造り


タジン鍋に火が入る


サービスのウニと佃煮


少し時間がたち、タジン鍋から湯気が出てきたぞ。ホテルの人が蓋を開けてくれると、 サザエや白身魚がワカメや野菜とともにホクホクになっていた。これは志摩の海鮮スープ鍋で、少しクリーミーなスープには魚介のエキスがしみ出していて、実にいい味。ということは、野菜も当然うまいわけだ。サザエを貝から取り出そうと思ったら、予想外にきれいにツルンととれてびっくり。貝の中のエキスもうまいねえ。続いては創作アワビステーキ。志摩らしくアオサのソースがかかっていて、柔らかいアワビがすごくおいしい。これ、いいですねえ。 ワインも進むねえ。さて、伊勢志摩グルメの締めは松坂牛フィレ肉の岩盤焼。じっくりと焼いて、少しの塩で頂く。柔らかいがしっかり歯ごたえもあり、好みのお肉です。焼き野菜とともに完食し、ごちそうさまでした。


志摩の海鮮スープ鍋


創作アワビステーキ


サラダ


岩盤焼セット


そろそろいい感じ


ワインがなくなった


このあとデザートは、6Fのラウンジで。行ってみると、ゆったりした部屋にコーヒーや紅茶など用意されていて、アイスとケーキをいただく。食後に丁度いい感じですね。ゆっくりしようと思ったら、このラウンジのベランダでちょうど今日は星を見るイベントが行われていた。星に詳しいおじさんがいろいろと説明してくれるのだが、なんと今は土星が見えるらしい。大きな望遠鏡をのぞいてみると、確かに見覚えのある姿が見える。土星は環があるから印象的だ。雲の具合によって見え方は少し変わってくるらしく、晴れてくるとはっきりと見ることができた。


ラウンジでデザート


星の映像が流れている


土星


望遠鏡で見ている土星をなんとかデジカメに収める。今日は見えないが、時期によっては木星も見えるらしい。暗い空を望遠鏡で見ると、無数の星が瞬くのが見えるぞ。大阪の空ではなかなか体験できない楽しさだ。ラウンジには、おじさんがこれまでに撮影した様々な写真が飾られていた。月や木星、人工衛星や流れ星、さまざまな星雲や天の川など、どれもきれいだな。貴重な写真のデータをいただけたので、以下に紹介します。(天の川以降の写真がいただいたものです。サイズの関係で、実際の写真より解像度は落としています)


たくさんの写真


天の川


スバル


馬頭星雲


アンドロメダ大星雲


へールホップ彗星


国際宇宙ステーション


満月


木星


思いがけず星空にも触れることのできた、楽しい夜でした。明日は晴れそうだな。でも予報によると黄砂が飛んでくるとのことで、それがちょっと不安だが・・・おやすみなさい。